グローバル・マーケティング研究会 3月例会


明治大学経営学部、大石芳裕教授が主催される
グローバル・マーケティング研究会、3月例会に
2010年3月26日 参加してきました

このグローバル・マーケティング研究会は
1999年5月に日本商法学会のワークショップから発足しています

今回のご報告は、ラオックス・顧問の山下巌さんの
”中国企業の傘下に入ったLaOX
ーその歴史的必然と今後の展望ー”でした

2009年6月に秋葉原のLaOXが
中国・蘇寧電器・Suning (すーにんでぃえんちー)の傘下入った経緯を
交渉相手の中国側の事情なども含め
とても解りやすく報告していただきました

今回、そのお話から触発されて興味を覚えたのは

趣都の誕生 萌える都市アキハバラ
中国社会の契約観
中国市場のネット通販の可能性
の3点でした

趣都の誕生 萌える都市アキハバラ

過去も、現在も、これからも秋葉原はマニアの街でしょう
表題は、2002年3月に出版された
建築意匠論が専門で
現在、明治大学国際日本学部准教授・森川嘉一郎さんの
アキハバラを論じた書籍です
山下さんが、秋葉原の変遷を語る際に引用されていました

個人的には秋葉原には
ラジオ、オーディオ、スピーカー、レコード、PC、ソフトの街としての
印象が残っています
”萌え”の街としてのアキハバラは未体験ですが
1991年のバブル崩壊以降、地方の家電大型店の成長も
秋葉原の変質に大きな影響を与えています

”萌え”の文化は、日本に留学経験のある人によって
シンガポールに萌え喫茶ができるなど拡大しています

中国社会の契約観

1990年代に、よく会社内で
”契約書にサインしたその直ぐ後に
全く契約書と違うことを言い始める”
”中国が、経済的に成長してくると
現在の西洋の契約社会の世界が、変質してくるだろう”
と話していました

現実的な取引に秀でた中国社会では、
単純な、契約の観念はそのままでは運用されません

よくも悪しくも、日本は西洋的な契約の観念が広く浸透しています
が、中国では日本以上に、人のつながり
人に対する信頼性を中心に経済社会が動いています

株式の持ち合いに基づく契約慣行なども
日本に特殊なものですが、
それ以上に中国との取引は、その特殊性を理解することが必要とされます

中国市場のネット通販の可能性

これは、山下さんへの質問に含まれていました
私を含めて、大方の見方は、中国社会では
ネット通販は成立しないだろうと、つい最近まで思っていました

中国では、現実に商品がちゃんと送られてくるほどに業者を信用していませんし
一旦品物を受け取った消費者は、代金を払わないだろうと考えていました

B to B アリババのグループの中で、
決済機構を受け持つ支付宝・アリペイが中国独自の決済を行っています
業者は、消費者の仮想口座への入金を確認して商品を発送
消費者は商品を確認してから、仮想口座からの支払いを指示します

アリババ・グループの中で、C to C のタオバオ・淘宝では
この支払い方法が義務つけられており
ネットショッピングの手軽さを体験した中国人の間で
利用が拡大しています

中国の香港化が進む中で、
”一度利便性を体験すると、そのサービスから離れられなくなる”
という、人間の本質的な部分は、中国人でも違いはないと思えます

タオバオでは、B to C に重点をおいた
淘宝商城(たおばお・しゃんちぉん)を2008年4月に開設し
日本企業ではユニクロが2009年4月に出店しています

次回4月の、グロバル・マーケティング研究会は4月22日です