最近ビジネスの世界では、猫も杓子もソーシャル・メディア
ビジネスの世界にいる友人に話を聞いてみると
どうも、自社サイト以外での消費者とのコミュニケーションを
すべてソシアルメディアと呼んでいる様にも思える
が、これがどうしても違和感があり分かりにくい
個人が情報の発信者となって拡大していくメディア、とか
商業的なソーシャル・メディアとは、UGC(User-generated content)や
CGM(Consumer-generated media)を指す、などと言われているようです
機会があり、”どのように情報発信していくか?”と考えてみる機会がありましたので
このソーシャル・メディアを、どのように情報を発信するかといった方向から
まとめておきたいと思います
まずは、インターネットによる情報発信ツールを中心に
その歴史をざっと見ておきます
インターネット
アメリカでインターネットの商用利用が開始されたのが1988年
日本では1991年にDNS の管理業務が任意団体JNICに引き継がれ
初期のウェブ・ブラウザー、モザイクがアメリカで開発されたのが1993年
1995年のWindows 95 の発売によってインターネットがより一般化しています
WWW ウェブ
今やインターネットアドレスの標準的なキーとなっている www
World Wide Web 一般的にWeb・ウェブとして知られています
インターネットでアクセスされる内部リンクを含んだハイパーテキスト・ドキュメントのシステムです
インターネット普及の最初から、当然のようにサイト構築の基本となっています
1990年に開発され、日本では1996年にコマーシャルサイトが慶応大学によって初めて構築され
それ以降、世界中のウェブサイトがドメインネームとHTMLを含んで作成されています
ブログ Blog
語源はWeblog, Web上のlog (記録)として発生
ブログ・ストレージ・サービスのBloggerは1999年に開発され
2003年のGoogle に買収されユーザーを増やしています
ブログソフトのMovable Typeは2001年に発表され
2007年12月にオープンライセンス化・General Public License されています
現在利用者の多いブログソフトWordPress は2003年5月にリリースされています
日本では2002年頃から急速に広まったと言われており
2005年当初、Yahooがブログ・ストレージサービスを提供していない中
ライブドアなどがブログ・ストレージサービスを提供していました
2006年7月に開発されたTwitter は
2007年3月South by Southwest (SXSW) フェスティバルを経て
アメリカでより知られるようになっています
日本では2008年1月デジタルガレージが出資、
2008年4月に日本語での提供が開始され、
2009年10月に携帯向けサイトが開始されています
Facebook は、2004年ハーバードの学生によって開発
2006年9月に一般公開され
2008年5月には日本語版が公開されています
YouTube
ついでと言ってはなんですが、映像での情報発信として
YouTubeについても見ておきます
2005年2月にカリフォルニアに設立され
2006年7月に日本語対応しています
Ustream
現在話題のライブ配信サービスUstream は
2007年3月に設立
2010年4月に日本語版の提供が開始されています
あえて、インターネットの世界的な動向を見るために
日本のみのサービスは外しています
が、ブログの2003年のサービス拡大を始めとして
現在当然の様に存在するサービスの殆どが
2005年以降に開発されたことに驚きを感じます
これらの情報発信サービスの特徴や
拡大のスピードについて、次回見てみたいと考えています
[…] ソーシャル・ネットワーク・サービス、SNSとしては、2006年3月からのTwitter と、2004年に開発され2006年9月に公開されたFacebook でしょう。 Facebook は2012年9月に10億人にユーザーを獲得していますし、Twitter は2012年に5億人のユーザーと、一日で3億4千万のつぶやきと、16億の検索を達成しています。 急激なユーザーの増加にともなって、そこで発信される情報量の多さが特色です。 そこで現れた最初の変化は、Twitter が提供した即時検索でした。 今、起きていることが検索できてしまう、といったものです。 これは、それまでウェブサイトを数日ごとに巡回していたGoogle の検索に大きな影響を与え、その後即時検索が業界のスタンダードになって行きました。 次は、その情報量の多さ、そして、その発信者が一般の消費者であること。 その点からまず最初にソーシャル・メディア論が盛んになって来ました。 そして情報量の多さは、現在「ビッグデータ」として統計解析に影響を与えています。 マーケティングでの統計解析の利用は、以前から特にダイレクトマーケティング部門で進んでいたのですが、情報量の多さから改めて話題になっています。 更にFacebook が実名登録を採用、特にそのつながりが深いことから「エンゲージメント・マーケティング」として、企業側がブランドの浸透を図ったり、信頼の構築を行なっています。 […]
[…] 消費者が発信する情報としてソーシャル・メディアが話題となって(ソーシャル・メディアって何だろう?2010年6月2日)、その後ソーシャル・ネットワークとしてTwitter, Facebook があっという間に日本でも広がりました。 Twitter の即時性・拡散性、 Facebook の深い「つながり」と拡散性によって、消費者が発する情報は有機的につながり、拡散して行くようになりましたが、全てを記錄しておき、自らの活動の基盤とするのであれば、その有機的なつながりの中心にブログを置いておく必要があります。 幾つかのブログでの情報発信方法の中で、自らのブランドを確立し、不要な広告から自由になるためには、ブログソフトウェアのWordPress を利用し、自分のブログで情報発信することを友人にも勧めています。 特に iPhone, iPad などのスマートフォンからのアクセスが一般的に30%近い現状を考える(9月1日現在このブログで29.7%です)と、消費者が状況に応じて使い分けているすべてのディバイスに対応しているレスポンシブ・ウェブデザインが不可欠となります。 そんな中でTwenty Eleven に続いてWordPress から発表された今回のTwenty Twelve に大きな関心を寄せています。 […]
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