ちょっと前になりますが、2010年6月22日
明治大学経営学部大石芳裕教授が主催される
グローバル・マーケティング研究会6月例会に参加してきました
今回は、J.ウォーター・トンプソン(JWT)
戦略プランニングディレクター、大橋久美子さんの
”世界20カ国消費者動向調査に見る新興国の消費者意識
ーブラジル・インドを中心にー” という報告です
世界的な広告代理店らしく
豊富な調査資料を使っての報告でした
今回印象に残った点は2点
調査結果をどのように読み解くか?
どのような調査結果であっても
その結果をどのように読み解くか
これは、調査の依頼をした側の意図・能力にもよりますし
また調査結果を分析する広告代理店の担当者の
力量が問われる分野でもあります
さらに、調査が多岐に渡れば
その結果の関連性をそのように論理的に結びつけてくか
によっても調査結果の見え方が変わってきますね
今回は消費者動向調査、
各国の人口構成比に従った調査の結果を
いくつかの分野に分けて非常にうまくまとめてありました
ブラジル経済は好調
2010年のブラジルのGDP成長率予測は5.5%
また失業率も6.8%とブラジルとしては
記録的に低い数値だとのことです
この経済成長がブラジルの消費者意識に
近年大きな変化を起こしているのは間違いありません
一方で、ブラジルの経済構造の変化は
大きな流れでは起こっておらず
あまり大きな経済発展の可能性は高くないとの見方があります
中国・インドを始めとするアジア諸国では
経済構造の変化が大きな流れで起こっており
ここアジアとの比較では、ブラジルは資源国経済として
経済活動に大きな変化が起こっていないとの見方です
結論として、経済発展に自ずと限度があると見られています
どちらかと言えば、個人的には後者の見方をしています
次回の7月例会は7月22日
甲南大学の杉田俊明さんの
”ユニクロと利豊のビジネスモデルの比較”
が予定されています