グローバル・マーケティング研究会 8月例会に参加する


2010年8月17日、明治大学経営学部大石芳裕教授が主催する
グローバル・マーケティング研究会8月例会に参加してきました

今回の報告者は日産自動車
コミュニケーション・プロフェッショナル開発部長・野口恭平さん
1900年代に商品企画から北米に勤務
2000年ルノーとのアライアンス・提携後は
グローバル・マーケティングを担当、その後現職に就かれています

野口さんの報告はいろんな分野に及びました

事業計画とコミュニケーション戦略
マーケティング・広報部門の組織体制
ブランド基本戦略
ブランド戦略活動事例
グローバル・コミュニケーション展開事例
グローバル・ブランド・コミュニケーション戦略課題、です

今回印象に残ったのは組織体制についての部分でした

1990年代、グローバル・カンパニィで一般的に採用された
マトリックス・オーガニゼーション
地域と機能で組織のマトリックスを作り
レポートラインが地域のリーダーに対するものと
機能のリーダーに対するものの2本になります

私自身が勤務していたアメリカン・エキスプレスでも
”欠点はあるが、現在考えられるベストの組織である”
として1990年代に導入され、現在も継続しています

外資の場合、各ポジションの役割・責任、それに見合う権限が
明確に規定されています
それにともなって、アメリカン・エキスプレスでは
人事の評価方法も明確に規定・公開されている上に
期末の人事評価のために3ヶ月ごとに面接が繰り返されています
もちろん、役割・責任・権限・評価方法も必要とあれば
何時でも変更されるものではありますが
これらがしっかりしていますので
たとえレポートラインが2本になっても
特に混乱も起こりません

というか、このような変化についていけないのであれば
自ら自分のキャリアを考える上で、”別の道を探す”
そんなカルチャーが出来上がっているのも事実です

組織のマトリックスをどのように定め
また、予算作成をどのように実施していくかも
会社の経営戦略として重要な点です

例えば、ルイス・ガートナー Louis V. Gerstner
IBMのCEOであった1993年4月から2002年12月までの間
IBMの再建し、そのブランドを再構築するために
それまで地域に決定権のあったブランド・広告の予算を
一括してグローバルな一元管理のもとに置いています

今回の野口さんの報告の中で
日産の場合、カルロス・ゴーンさんの
現場主義の理念がそこかしこに垣間見れ
グローバルに戦略は決定するが
その実施は、現場に任せるといった理念が
こういった組織体制や、予算の決定権に現れていました

次回のグローバル・マーケティング研究会
2010年9月30日 インフォブリッジ 繁田奈歩さんの
”インド消費者市場の未来を展望する” です