グローバル・マーケティング研究会(第37回) BoPビジネス戦略


2010年12月17日明治大学経営学部大石芳裕教授が主催される
グローバル・マーケティング研究会第37回に参加してきました

今回は、BOPビジネス戦略
~新興国・開発途上市場で何が起こっているのか~
と題して、野村総合研究所・公共経営戦略コンサルティング部の
平本督太郎さんによる報告です

平本さんは、日本におけるBOPビジネスの第一人者(大石)
その報告は、カバーしている範囲、その内容の深さ
共に非常に示唆に富む詳細で豊富な内容のものでした

なぜ今、BOPビジネスが注目されているのか?について

BOPビジネスとは何か? で、定義、BOP層の特徴などを概観
企業がBOPビジネスに着目する背景、として
グローバル市場の構造変化、 日本市場の特殊性、官民連携を概観
さらにBOPビジネスの意義について
各企業のグローバル戦略を類型化、各企業のケース分析をされていました

最後に、BOPビジネスのKFS(Key Factors for Success) と展開方法、を説明されていました

今回特に印象に残ったのは次の3点です

携帯を持つスラムの住人

様々な地域で急速な変化が起こっているというのを実感させられました
ケニアのスラム、キベラの写真で説明、
スラムでプリペイドのSIMを販売する店舗が成立しています
おそらくNokia やSamsung の$20程度の低価格の携帯電話で
出稼ぎに出ている家族から贈られたものでしょう
ここまで販売しているNokia やSumsung がすごいですね

NPO, NGO, 財団の活動・役割

アメリカの場合は個人のボランティア活動が
市民社会に浸透しています
移民社会であり、競争社会と揶揄されるアメリカですが
企業もその社会的役割を十分に認識していますし
企業経営者として成功した人も財団などの活動を通じて
主体的に社会に貢献します

日本でのNPO, NGO, 財団は、例外はあるのでしょうが
いぜん発展段階にあるようです
当然、BOPビジネスにおける役割も独自の変化をするでしょう

BOPをターゲットとしたビジネス戦略

今回詳細な 報告を聞いて初めて確信できました
特に、企業ケースの中でSumsung やIBMなどが
取り上げられていたのではっきりしたのですが
BOPビジネスといっても、それは通常のグローバル企業にとっては
その経営戦略、ビジネス戦略そのものだという点です

経営戦略・ビジネス戦略を考え、ビジネス・ケースを展開していく際に
そのターゲットが発展途上国のBOPと定められた場合の
ひとつの戦略との実感を強くしました

もちろん2000年に国連で定められたMDGSの方向性や
販売の手法、販売経路について
現地政府機関やNGOのサポートを受ける などの特殊性があるのも事実です

特に日本の場合、例外を除いて内向きな日本の企業に対して
その目を世界に向けさせるために特にBOPビジネスとして
日本の中で活発に議論が行われて来ているのが実際のようです

次回は2011年1月18日 JETRO 槙原行洋さんによる
食品のグローバル化についての報告です