グローバル・マーケティング研究会 徐向東


2011年9月6日、第45回
グローバル・マーケティング研究会
に参加してきました

明治大学経営学部大石芳裕教授が主催される
研究者と実務家、学会と実務界の相互浸透を図り、
理論面からのアプローチと実務面からのアプローチを
同時進行させて行こうと1999年に発足、
現在は、これに政府関係者も加わり産官学共同研究
を深める場となっています

今回の報告者は中国市場戦略研究所代表の徐向東さん
”中国市場開拓最新事情”と題しての報告でした

前著”中国人に売る時代”に続いて
”中国人にネットで売る!”を
2011年7月14日に出版されたばかりです
中国の最新事情を戦略的に語れる第一人者です

持っておられる情報が多いため
1時間ではとても語り切れない内容でした
また、その後の質疑応答も活発に行われました

今回印象に残り、私が感じたのは次の2点

日本での経験則では、もう語れない

”中国でインターネット通販が成立するのか?”
と議論していたのはつい昨日のことですが
タオパオ(淘宝)のアリペイ(支付宝)が開発され
また、高速鉄道網、高速道路網が整備されつつある状況で
しっかりとインターネット通販が中国で成立しています

さらに、提供者こそ違え
ソーシャル・メディアは日本よりはるかに浸透しています
中国版Facebook は人人網(レンレンワン)
中国版Twitter は新浪(シンラン)
などがアメリカ市場にも上場しています
徐さんは、中国版チャットとして
QQ・(騰訊・テンセント)を挙げられていました

これらの口コミが中国の通信販売を支えているとのこと
日本での最先端とも考えられるの動きが
すでに中国でも発生していて
日本での規模と、スピードを上回って中国で起きている
そう感じました

そして、これは今日本で起こっていること
これまでの経験則では、
この流れが今後どのように展開していくか?
を測り知ることはできません

ボリューム・ゾーンを狙う

日本でマーケティング戦略を考えるときに
日本の人口の年齢構成を参考に
人口構成が多く、可処分所得が多いとされる
55歳から70歳未満を中心に
また、その子供たちの世代 、30歳代から45歳未満を考えます
高齢者に対するサービス、サプリメントや
アラフォーを対象にしたマーケティングとなります

中国でのネット人口(網民 )4.8億人(2011年5月末)
このうち、スマートフォンによるネット人口が3.03億人
毎年8,000万人増えていきます
また、携帯電話人口は9億人
こちらは毎年1億人増えていきます
徐さんによると、このボリュームゾーンを外して
中国でのビジネス戦略は考えられない、とのこと

確かに、このヴォリュームと増加のスピードに驚かされます
とはいえ、中国のGDP伸びを見ている眼からは
ある意味これも当然の帰結でしょう

さらに、電話会社と電話の販売が分離している中国では
今後、携帯電話ユーザーが
いち早くアンドロイドを採用した
安価な台湾HTC製スマートフォンへ乗り換え
インターネット人口に融合していく、というのが
徐さんの予想です

これも携帯電話の販売が
電話会社によってコントロールされている日本では
考えられない速い動きとなりそうです

この他、新たに気付かされた点が多くありました

8月、シンガポールであまりに面白かったので撮った一枚
徐さんの話にも出てきていたメーカーです

次回のグローバル・マーケティング研究会は
2011年10月6日、JTブランド企画部長川井秀明さんの
JTのグローバル・ブランド戦略です