出版業界の今・電子書籍を考える


2010年1月28日にApple よりiPad が発表され
その時から iBook の可能性に注目してきました

iPad の iBooks の可能性に期待する
iBooks (電子書籍?)の歴史は始まったばかり

が、現在でも日本ではiTunes Store に iBook は並んでいません

様々な要素があるかとは思いますが
改めて iBook を考える前に
日本の出版業界の現状を見ておきます

日本での出版販売額は書籍と雑誌に分類されます

書籍の販売額は8,491億8千万円(2009年)
過去10年間で1,444億円、14.5%減少しています
過去のピークは1996年の10,931.1億円ですので
その当時からは2,439億円、22.3%減少しています


雑誌の販売額は10,863億円9千万円(2009年)
書籍より多いんですね
この10年で3,807億7千万円、25.9%減少しています
雑誌のピークは1997年の15,644.1億円
当時からは4,780.2億円、30.5%減少しています

(2010年 出版指標 年報から)
日本書籍促販センターさんに
過去1952年からのデータがまとまっています

何時も成長を考えている環境にいましたので
これほどまでに衰退する業種を目にするのも久しぶりです

書籍、雑誌の販売額のピークが1996年、1997年
ちょうど1991年、日本でインターネットの利用が開始され
1996年から、いわゆるウェブ・Webの商用利用が始まっています

このあたり、決して偶然ではなく
人々のライフ・スタイル、環境が変化した時期と一致します

さらに、もうひとつ見ておくものに、書籍の新刊点数があります


ピークは2009年の78,555点
書籍の販売額が減少しているのに対して
ほぼ一貫して新刊点数は増加しています
減少しているのは、2007年、2008年、
そして販売額はありませんが2010年です
(2009年出版指標年報、日本書籍促販センター

新刊点数は増えているのに販売額が増加していない
という現象が見て取れます

再販制度と関連付けて
書籍の取次店が、一種の金融的な役割を果たしており
出版社から取次店に出版物が引き渡された時点で
取次店が出版社に代金を払い
その後、6ヶ月の再販期間経過後
書店から取次ぎ店に書籍が戻された時点で
取次店と出版社の間で、代金が精算される

その清算を少しでも有利にするために
出版社は新刊を出し続ける
との指摘もあるようです

ネットでちょっと気になった本は
アマゾンで注文する
アマゾンの配送は優れたもので
翌日か翌々日には自宅に本が届く

たまに本屋を覗いてみますが
そこに自分が欲しい本は並んでいない・・・
そうなってから、随分時間が経っているように思います