グローバル・マーケティング研究会ー中国における資生堂のマーケティング戦略とプロモーション活動


昨日、2012年6月20日 第55回グローバル・マーケティング研究会(明治大学経営学部大石芳裕教授主催)に参加してきました。  今回は、資生堂中国事業部事業推進部の大田正人さんの「中国における資生堂のマーケティング戦略とプロモーション活動」と題してのご報告でした。

6月にしては8年ぶりという台風4号の関東地方への接近。  大したことはないだろうと、御茶ノ水に出かけたのですが、意外と接近の速度も早く、報告後の質疑応答もそこそこ、また研究会後の懇親会も公式には中止で、私も研究会が8時に終了した後、濡れながら自宅へ向かいました。  その後、どんどんと風が真夜中まで強くなりました。  そんな中、150名近くの方が研究会に集まったとのことです(主催者報告)。  皆さん熱心です。

今回の太田さんの報告、
まず、資生堂中国事業の歩みについて概説された後、
中国事業全体概要
マーケティング戦略
プロモーション活動
事業基盤としてのCSR活動
そして、資生堂のコーポレートスローガンである「一瞬之美、一生之美」と続きました。

今回印象に残ったのは、資生堂の一つの転機と説明されていたところで引用されていた「水を飲む人は井戸を掘った人を忘れない」です。  最近幾つかのところから、この言葉がちょうど聞こえてきていました。

中国北京で10年以上ビジネスを続けている柳田洋さんは、「中国自動車産業物語」を中国人が語るときに、よく話してくれる内容として「やっぱり、中国人は最初に井戸を掘った人を大切にするんですよ」とのことです。  これは非常に納得できます。  「中国の人が、自らを語るときに、私たちは井戸を掘った人を忘れませんよ」 という訳です。

中国でビジネスをやっていくためには、政府要人や政府機関とどのように関係を築いていくかが重要です。  中国の別な格言として「上に政策あれば、下に対策あり」というのもあり、中国の人々は現実社会の中でしっかりと対策を講じて生きています。  中国でビジネスをやって行くには、どちらかと言うと、このような対策を講じるのが現実的であるし、必要ですね。

他にも、最近、ますます速度を上げてきている中国の変化に対応する資生堂の幾つかの事業が、ここ数ヶ月の間に実施されようとしている点や、資生堂のプロモーションに見られる現在の中国の芸術家、クリエーターのレベルの高さなども印象に残りました。

次回のグローバル・マーケティング研究会は7月5日、シャープ常務林元日古さんの報告です。