グローバル・マーケティング研究会 コマツのグローバル戦略


2013年1月15日、グローバル・マーケティング研究会に参加してきました。 今回は”コマツのグローバル戦略ーグローバル・チームワークで働くこと”と題して、コマツ顧問日置政克の報告でした。 明治大学経営学部大石芳裕教授の主催されるこの研究会も今回で第62回となります。

日置政克さんは、コマツで人事部門を専門に35年以上勤められています。 今回は、以下の内容を豊富な資料と共に報告されました。
1 コマツの概要
2 コマツのグローバル経営
3 コマツウェイ
4 グローバル展開に伴う人事上の課題・視点

今回印象に残ったのは、以下の点でした。

経営の現地化を学ぶ

1980年代にアメリカでジョイントベンチャーを立ち上げた際に、アメリカ的な経営方法をしっかりと学んだ上で、それが現在のコマツの経営に生かされています。 日置さん曰く、実現するのに15年かかりました、とのこと。 よくコマツの経営、人事組織はアメリカ的であるなどとも言われますが、経営の基礎たる部分をしっかりとアメリカでのジョイントベンチャーから学んでいて、それを取り入れています。 もちろんそれを実現するためには”経営者のしっかりした後押しがあった”のも事実です。 またこれがあったからこそ、コマツのグローバル化を、ローカルの集合体がグローバルである、とか お互い違いを理解し、認め合うことからスタートする、など深い理解につながっているように思えます。

コマツ・ウェイ

2006年からとのことですが、しっかりとした行動規範が定められています。 “それまでコマツのやり方として実施されていたことを明文化した”とのこと。 またそれが、2012年には海外の社員の声を反映してよりわかりやすく改訂されています。 幾つかのグローバル化を目指す日本企業も行動規範を定めようとしていますが、コマツのようしっかりしたものになっていません。 どうしてもおざなりに作成されたり、会社の文化と呼べるほど浸透してないのではないでしょうか? その点、コマツの場合は、社員の行動規範として、企業文化と呼べるレベルになっています。 文化や社会背景が違う世界で事業をやって行く場合、そしてダイバーシティに敏感であるほど企業文化の確立が求められます。 それをコマツが実現しているのが、現在のコマツの強さを示していると感じました。

コマツ・ブランドの構築

現在コマツ・ブランド・マネージメントがマーケティングの取り組みとして行われています。 コマツとして、ブランドを構築して行くことによって、より高い価値を顧客に提供して行こうということで始まっています。 ブランドマネージメントは、顧客の認識をどのように変化させていくかの問題ですので、今後この活動がコマツの社内で活発化して行くことによって、これまでローカルに重きをおいていたマーケティング活動が、よりセントラルでのコントロールを必要としてくると言った変化を予想させます。 是非ブランド・マネージメントを成功させていただきたいと思いました。

次回のグローバルマーケティング研究会の日程は現在のところ確定していません。 今後、グローバル・マーケティング研究会のブログなどでご確認ください。