中国で売れないなんてありえない! グローバル・マーケティング研究会


ロリポップのサーバー・ハッキングがまだ進行中であった2013年8月29日、第69回グローバル・マーケティング研究会(明治大学経営学部大石芳裕教授主催)が東京・御茶ノ水、明治大学リバティタワーで行われました。 今回は中国市場戦略研究所の徐向東さんの「中国で売れないなんてありえない!~中国主要6都市での日本製品イメージ調査など現場からみた日本企業のマーケティングや人材活用などの問題~」と題しての報告でした。

徐向東さんも、グローバル・マーケティング研究会への参加は3回目、
今回は2013年2月、3月に実施された日経産業地域研究所と共同で行った中国6都市での「各国製品イメージ調査」の結果をベースに、
日本商品の評価が埋もれがちな原因の分析、
中国市場に合った積極的な認知・理解の促進、
中国市場に合った販売方法(B2C)、
中国市場の未充足ポイント訴求、
日本製品の評価向上のためのアクションの具体的な提案、といった流れで報告されていました。

今回、印象に残ったのは以下の点でした。

空気清浄機、メリーズ売れすぎて商品がない

中国市場の消費者が欲しがるものが、売れすぎて欠品している事によって、売り場での日本ブランドの存在感が逆になくなり、その他の欧州ブランドばかりが目立つようになっているとの指摘でした。 中国市場でブームのごとく特定の商品が売れ始めるのを、なかなか日本にいると判断できません。 このブームをどのように創りだすか、感知するかがマーケティングの鍵になってきます。 この他南部鉄器もブームになっているという話が面白かった。

体験、口コミが重要

長い歴史の中で、また現在においても唯一信用しているのは「口コミ」。 非常に納得の出来る話です。 すべての国民が「中流」の生活をしてると思い、マスコミ、マスメディアの宣伝、政府の発表を信じて疑わない多くの人がいる日本とは根本的に違うと考えるべきですね。 徐さんは触れませんでしたが、これに自分が属するグループ、もしくは属すべきと考えているグループの口コミ、と言った要素が外せません(このあたり、徐さんに突っ込んで聞きたかったのですが、今回懇親会に長く居られなかったので聞くチャンスを逃してしまいました。 ちょっと残念)。 どの経済的レベルであっても自分のグループの人達が持っているもの、経験しているものについて、「自分がそのグループに属しているのだ」ということをしっかりと示すために、無条件に購入し、通い、出かける、そういった要素があります。 口コミで、まだ使ったこともないメリーズや、南部鉄器を購入する、まさにそうです。 グループの経験を共有するために、一生使うことのないキッチン用品をどんどん購入する、などの話を聞いていて興味が尽きることがありませんでした。

中国独自のブランドが育ってきている

やはり動きが早いですね。 ここ5年から10年の間に様々な分野で中国独自のブランドが育ってきています。 今回報告があったのは、化粧品の分野、カジュアル衣料の分野でしたが、すべての分野で起こっていることでしょう。 販売において中国市場を知り尽くしている相手ですから、これに一定の品質の評価が定まってくると強くなりますね。

次回のグローバル・マーケティング研究会は、10月1日。 福島のハニーズ 江尻義久さんの報告です。