ハニーズのグローバル戦略ーグローバル・マーケティング研究会

今年参加したグローバル・マーケティング研究会の中で、まだ報告を書いていないものがありますので、この機会にあげておきます。 2013年10月1日の研究会、株式会社ハニーズ社長の江尻義久さん、のご報告です。

ご報告は、会社概要から始まり、
衣料品専門店業界ポジショニング、
経営理念、
SPA(製造小売)システムの概要、
「ファッションとは」などの定義、
ブランドコンセプト、
商品企画の週次サイクル、
中国からの直接物流、店舗網、
中国での展開、
ミャンマー子会社、
最後に、これまで会社経営する上で心がけてきたこと等、非常に内容が深いものでした。

この研究会まで、株式会社ハニーズについてほとんど知りませんでした。 福島県いわき市をベースに、10代から40代の女性をターゲットにする、SPA(商品企画から販売までを手がけるビジネス・モデル)で、日本国内直営店1,000店舗、 中国国内500店舗以上をすでに達成しています。 その商品企画、製造のサイクルはZARA よりも早く、商品デザインについても特定のデザイナーに頼るのではなく、社内のチームで行っています。

今回は、特に印象に残った江尻さんの言葉を追ってみたいと思います

自分のところに来てもらったほうが交渉はし易い

「相手のところに出向いて行って、商売の話をするより、来てもらって話をするほうが、交渉はし易いです。」  毎週月曜日からデザインを詰めていた洋服を中国の取引先に発注をするのに、毎週金曜日に中国から取引先が福島・いわき市のハニーズ本社に25社から30社集まるとのことです。

中国で生産された商品は、直接店舗へ配送

「これができているのは、ハニーズだけです。 ユニクロもできていません。 中国から商品を輸出する前に、ハニーズがすべて買い取っているので、日本に着いてから、すぐに各店舗と物流センター(在庫分)に輸送できるようになっています」

一年中Tシャツで過ごせる所には進出するつもりはありません

「ファッションとは、デザインと素材と色・柄の組み合わせ、四季の変化によりデザイン・素材・色柄も変化します。 四季変化のない東南アジアの国への進出は考えていません。 むしろ四季のあるヨーロッパのほうに可能性を感じています」

中国でも全く日本と同じものが売れています

「中国の北部でも南部でも、日本の若い人に人気のある商品が同じように売れています。 地方による好みの変化は感じたことがありません」

デザインは、チームでやっています

「幸い私も長くやっていますので、感は働きますのでダメ出しはしますが、若いデザインチームが毎週50型ほどのデザインを担当しています。 みんなの多数決でデザイン決めてます」

ハニーズが中国上海に進出したのが2006年、2009年から2010年にかけて徐向東さんがブログで、「上海の若い女性の洋服のセンスが非常に良くなってきている。 まるで原宿や表参道で見かけるような洋服を着ている」と語っていました。 偶然ではなく、ハニーズの影響だったかもしれません。 江尻さんのお話、ここに書いたものに尽きるのではなく、本当の経営者として、笑顔で話されている一言一言が非常に大きな重みを持つものでした。

2014年最初のグローバル・マーケティング研究会は1月16日、元日本サムスン顧問、石田賢さんの「サムスン式国際戦略」です。