ピーター・ドラッカーとフィリップ・コトラー

このお二方の交流もおもしろい。

彼は「マーケティングはNPOの経営と生活者にどのように役立つのか」聞いてきた。
「マーケティングはNPOにとって顧客のニーズ、願い、考えを深く理解することであり、顧客の生活を向上させることが可能になる」と答えた。 さらに「それぞれのNPOはニーズを明確に把握しているが、それが顧客のニーズに必ずしも沿ったものにはなっていません」とも。 「非営利組織の経営」1990年ピーター・ドラッカー

私はピーターが企業に投げかける4つの質問に感化された。 その4つとはこれだ。 「あなたの会社の本業は何か」 「顧客は誰か」 「顧客にとっての価値は」 「本業はどうあるべきか」

「企業の目的は顧客の創造である」 顧客創造のためには他社より優れた価値を提供し、顧客を満足させるしかない。 唯一無二の利益の源泉は顧客なのだ。

「企業の基本機能はイノベーションとマーケティングの2つしかない。 それ以外はコストだ」 前者は消費者の嗜好や技術が変化し続ける時代にあって、立ち止まっていられないからである。 そして、後者は新たな価値を生み出した製品を顧客に伝える手法の大切さを説いた。

マーケティングとセールスの違いも明確で彼は「マーケティングの目的はセールスの必要をなくすことだ」と言って、経営者を唖然とさせたこともある。

(フィリップ・コトラー、私の履歴書、日本経済新聞社)