Amazon で電子書籍を出版するーKindle ダイレクト・パブリッシング(2)

Kindle ダイレクト・パブリッシングの設定・登録が終了した段階で、どのように出版する書籍・本を準備するか、について考えておきます。

ヘルプでは、サポートされる言語の説明があり、ここで日本語がサポートされていることがわかります。 また利用規定上、Kindle ストアーで販売するコンテンツの出版権を利用者が保有していることが必要とされています。 自身で書き下ろした場合、この出版権を持つことになります。

KDPツールとリソース

Kindle は読者に提供する本が、質が高く適切な書式に設定されるように、次の3つのツールを提供しているとのこと。

KindleGen v2.9 : HTMLなどで作成されたデータをKindle 本に転換するツールで、パソコンのコマンド・ラインで処理するツールです。 HTMLやコマンドでの処理などに詳しくない初心者には使いにくいツールでしょう。

Kindle プレビューツール v2.92 : 本のレイアウトを確認するツールです。 これは必要になるので、ダウンロード、インストールしておきます。

Kindle Comic Creator v1.1 : グラフィック・ノベル、コミック、漫画のための支援ツールが提供されています。

この他コミュニティも準備されているのですが、11月5日現在エラーが発生してつながりません(追記: 11月6日現在つながります。 が、アマゾンらしくなくその接続が非常に遅い印象です)。

本のフォーマットとして、Amazon KDP で変換できる最大ファイルサイズが50MB であることが示され、どのようにファイルサイズを小さくするか、特に画像について詳しく説明してあります。

フォーマットの簡易ガイド

次に、アマゾンが推奨するマイクロソフトのWord を使用して、Kindle Format 8 の本の作成が説明されています。  アメリカではWord を使って本を準備するのが一般的なようですが、日本語版のWord では、何かと不具合が生じるとの報告がいくつか見られます。 この辺りが現在改善されているのか? 作業してみないとわかりません。 また、Q&A でワード2007以降の .docx 形式のファイルはサポートされていないこと、従ってワード97から2003までのファイル形式 .doc で最初に保存する必要がありことが明記されています。

ファイル形式は .doc 形式で保存すること、
表はKindle Format 8 で導入された新機能で、Word の表の挿入を使用すること、
レイアウトはインデント、太字、斜体、及び見出しを使うこと(箇条書き、特殊なフォント、ヘッダー、フッターは変換されないこと)、
横書きをサポートしてること、
ページめくりは常に左から右になること、
各章の最後に改ページを挿入すること、
画像はJPEG形式で中央揃えにして必ず挿入すること、 などが記されています。

前付の作成

本の本文の前に添えるタイトルページ、著作権ページ、献辞、前書き、序文など。

表紙: 中央揃えにし、タイトル、著作者名、改ページを挿入
著作権ページ: 著作権の詳細ページ、改ページの挿入
献辞: ある場合は著作権ページの次、改ページの挿入
前書き: ある場合は献辞の次、改ページの挿入
序文: ある場合は前書きのあと、改ページの挿入

テキストの書式設定

インデント(字下げ)、テキストの間隔、段落分けはWordで本を完成させた時に指定される。 章の区分を明確にするためには改ページを挿入する。
段落: デフォルトでは、段落のテキストは両端揃えで表示。 各段落の先頭行は自動的にインデントされる。 本文内の段落を手動でインデントするには、タブは使用しない。 レイアウト>インデント>ルーラーを使用してインデントを設定。

目次の作成

電子本にはページ番号が使用されない(コンテンツのサイズの変更が可能であるため)。 目次は必要。 Word の目次作成機能を使う。

ガイドアイテム

コンテンツのあらゆる場所へ移動する機能。 表紙画像をアップロードする場合は、ガイドアイテムが自動的に適用される。
本の先頭: 本の先頭にカーソルを置き、挿入>ブックマーク>ブックマーク名に先頭、を入力
目次: 目次の最初の項目にカーソルを置き、挿入>ブックマーク>ブックマーク名にtoc, を入力

後付の作成

本文の後に添える読者の参考になる追加情報(作者目録、付録、解説、用語集など)で構成される。 項目の順序は特に決まっていない。 各セクションの後に改ページを挿入する。

フィルタ後のHTMLとして保存

本のレイアウトが完成したら、Word ファイルをWeb ページ(フィルタ後)(HTM, HTML)形式で保存する。 Word ファイルの画像は、別のフォルダーに保存される。

以上の点が、フォーマットの簡易ガイドで説明してあります。 次は表紙の作成を見ていきます。