サムスン式国際戦略ーグローバル・マーケティング研究会

2014年1月16日、グローバル・マーケティング研究会(明治大学経営学部、大石芳裕教授主催)に参加してきました。 今回は「サムスン式国際戦略」と題して、日本サムスン元顧問、石田賢さんのご報告でした。 2011年5月に続いて2回目のご報告です。

今回は、
1. サムスンの現状、としてサムスンの現在のビジネス、経営戦略、新規事業、組織に触れられた後、
2, 二番手、そして組み合わせ、高付加価値化・差別化の方法、としてブランド・マーケティング戦略、サムスンの危機意識についてご報告、
3, それでもアップルにかなわない、としてアップルとの比較検討、でした。

すでに韓国を代表する企業であり、複数の事業部門を持つ企業としてサムスンを単純に一つの切り口で語るのは、むずかしいでしょう。 同様にGoogle で「ムーン・ショット」と位置づけられている将来の新規事業も、現在の行っている事業と同列に語ることは難しいでしょう。 ただ動きが早くなってきているのは事実ですので、その辺りが混同されやすくなっています。

家電商品は、各市場のニーズを的確に反映したローカライズされたものになっていくでしょうし、半導体は「ムーアの法則」に従ってその性能を上げていくとともに、組み入れられる商品によっては、その省電力設計が厳しく問われていきます。 すでにテレビは消費者のいかなるニーズも満たさない、ただ放送する側の都合にだけ対応する箱になっています。 現在の状況に適合し、消費者の期待を超えるテレビ(それをテレビと呼ぶのかは疑問ですが)の誕生が待たれます。 スマートフォン、タブレットの分野では、Apple がiPhone(2007年6月)iPad(2010年5月)を発表し、いわゆるモバイル・デバイスの革新を起こしました。 その次は何か?と議論されて久しく、おそらくウェアラブル・モバイル・デバイスであろうかとはみんなが予測していますが、それがどの様な形になるか? 未だ正解は見出されていません。

企業として、これからの事業を考える際にGoogle のMoonshot 同様に、将来の事業戦略としてどのような分野に力を入れていくのか? ビジネスを伸ばすために、ソーシャル革命で引き起こされたビッグ・データ事業を取り込んでいくのか? デバイスの売り込み先として法人を考え、利幅の大きいビジネスをのばそうとするのか? 悩みが尽きないのが、今のサムスン、といった印象を受けました。

サムスンの競合相手は、ビジネスモデルが異なるアップルでもなければ、ネットでの宣伝広告だけに依存しているGoogle でもなく、むしろGEなどのような総合メーカーではないかとの印象を受けましたが、いかがでしょう?

次回のグローバル・マーケティング研究会は2月28日、花王スキンケア事業グループ長田中悟さんの報告です。